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入所者さんとそのご家族にも“さくら苑でよかった”と思ってもらえるような関わりをいつも意識しています。
施設での朝は、入所者さんのカルテや看護・介護の実施状況から申し送り事項を共有することから始まります。申し送り後、職員全員が揃って朝礼となります。
入所者さんの健康・介護状況を鑑みて、日々どのように入所者さんを支えていくか、チームで考えます。
入所者さんの健康状態によって、毎日の血糖値や体温などの測定にまわります。
この際に、入所者さんとコミュニケーションを図りながら、ご自身が訴えてくれる体調の変化だけでなく顔色をみたりむくみが出ていないかなども確認していきます。
午前中の9:00〜11:00の間は、担当を決めて入浴介助や排泄の介助を行うため、各入所者さんをまわります。
褥瘡の確認や、軟膏などの塗布を行い、入所者さんの肌に触れることでわかる健康状態も把握します。
入所されている方々の健康状態や体調に合わせて、食事の介助にあたります。
お体の自由があまりきかない方にとっても、食事の時間は栄養を摂るということだけでなく、食べる意欲や食べる楽しみが得られるよう、看護・介護のスタッフ一人ひとりが意識しながら介助を行っています。
お食事後の血糖値をはじめ、各入所者さんの検温などにまわります。医師からお薬の指示がある場合は、お薬の管理も行います。
入所者さんから「ようやってくれたね」「ありがとう」といった嬉しいお声掛けを頂いたり、逆に「元気か」と気にしてもらったりと、人間関係が深まる時間です。
食べることへの介助以上に、在宅への復帰を目指しながら介護を受けられる入所者さんにとっては、スタッフが憩いの時間を共有しながら、積極的にコミュニケーションを図ることが、ご自宅での自立した生活を送るための意欲につながります。
検温や血糖値など、入所者さんそれぞれの健康状態をカルテに記していきます。
看護師の目線で気付く変化についても記載し、入所者さんが安心してここで生活していけるよう、各スタッフと共有する作業となります。
日によっては、他の看護師と交代で入所者さんのリハビリ援助にまわります。
日勤から夜勤のスタッフに交代となります。入所者さんの体調の変化や、処置が必要な場合の判断を申し送ります。
さくら苑の看護部に所属し、利用者さんの血糖値測定や血圧測定はじめバイタルチェックなどの健康管理、またお体の状況にあわせて点滴や創傷の処置が主なお仕事です。おむつ交換や入浴介助など生活全般の援助にも就きながら、より医療的知識を持った者として細かく入所者さんの体調をチェックしています。
もともとさくら苑には介護職員として入職し、長く働いていたのですが、ここで働きながら学校に通わせていただいて看護師となりました。
学生時代は、保育コースと老人・介護コースのある学校に通っており、主に保育の勉強をしていましたが、私の母がケアマネージャーの仕事をしており、サンバリーグループにも関わりがありましたので、就職時に母に紹介され介護の道に進みました。さくら苑は自然に囲まれたのどかな雰囲気のなかで、職員同士の仲が良いアットホームな印象がありましたし、入所者さんの在宅復帰に向けた個別ケアに力を注がれている施設というところに働く魅力を感じて入職しました。個別ケアは、人員も時間も多く割かれるわけですが、入所者さんそれぞれが望む生活を尊重して関わることにこの仕事の働き甲斐を感じています。
働く環境としては、男性の方もちゃんと育児休暇がとれていたりと、福利厚生が充実していて、小さいお子さんのいらっしゃるスタッフの勤務を調整したり夜勤を免除する子育てを支援する体制もあります。日々の仕事でも、残業もほとんどありませんので、仕事を含めた生活がしやすい職場です。看護を学ぶ学校に行かせてもらうために、5年間、日々の出勤時間の調整にも協力して頂けました。
看護の道に進もうと思ったきっかけは、一人暮らしをしていた祖母を、自分が思っていたほど支えてあげることができなかった経験からでした。介護の現場で働いていたので祖母の支えになれると思っていたのですが、医療面で判らないことが多くあり、私の支えでは充分ではなかったと感じました。医療の知識がもっとあれば良かったと痛感していましたので、この思いを私の成長の糧に向けました。医療の知識が欲しい、学びたいという思いに、当時相談しました事務長は快く後押ししてくれました。これまでにも介護職の方が看護を学び、看護職に転向される事例もありましたし、能動的なスキルアップの動きに対して、受け入れてくれる職場環境に感謝しています。
今の自分、将来の自分
看護師となって、疾患についてはもっと理解が進みましたし、日頃から良く調べる様にも努力を続けています。ただ、学校や教科書での学びよりも実践で得られる経験値の方がはるかに多くあります。
終末期の方もいらっしゃるので、その入所者さんのご家族へのケアにももっと注力したいと考えています。看取りの際、やはり入所者さんのご家族もお会いしていただけるようにと心がけていますが、その時は時間の余裕もあまりなく、今日か明日かという様に突然やってきます。看取りのタイミングにご家族の方がご本人に会えなかった時は、やはり申し訳なく思いますし、私たちの“支える”範囲はご家族も含めた広いものにしたいですね。
そういった意味では、コミュニケーション能力は広い意味でスキルアップしていきたいと思っています。仕事上のスタッフ間との連携はもちろんですが、入所者さんの望まれる生活に向けては、よくお話をお聞きする、汲み取ってあげることが大切です。上手くお話しできない方の場合、自分のご希望を上手く伝えることができないことがストレスになります。これまで歩まれてきた人生のお話もお聞きしながら、ここで過ごす生活を望まれるものに近づけられるように、まずはコミュニケーションを大切にと考えています。
入職を考えられている方へのメッセージ
一緒に働いているスタッフは、皆がお互いに尊重し合える間柄で、意見のくい違いがあっても、スムーズにやるべきことがまとまって、日々の入所者さんのケアに取り組めています。また、スタッフ間でも入所者さんに対しても、率先して相手を褒める、認めるといったことを心がけています。人間いくつになっても褒められると嬉しいですし、褒められると仕事上のスキルアップに繋がったり、入所者さんの復帰に繋がったりしますので、日々楽しく働ける職場環境になっていると思います。
この施設での看護は、車いすの生活だった入所者さんが在宅に復帰できたときや、長引いていた褥瘡をスタッフ皆で協力してすっかり治すことができたときなど、仲間と共有できる達成感が多くあります。
まず、利用者さんのご希望やペースを大事にして、よくお話を聞き、忍耐強く取り組むお仕事ではありますが、大きな感動が待っていますので、是非、私たちと一緒に感動を共有しましょう。