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理事長からのメッセージ

「地域のニーズに応え続けられることと、
皆さんが一生働ける場所にしたいと思っています」

設立から四半世紀が経ち、高岡市にて多くの施設を開設してこられました。
これまでお支え頂きました地域の方々並びに、ご尽力いただきました関係各位に対しまして厚く御礼申し上げます。

振り返りますと、私が丁度42歳の厄年のとき、自分自身これからどのような生き方をしようか、未来に向けてどのような医療で世の中に貢献できるのかと考え、大手の病院に勤めて患者さんからそれなりの評判を得ていたものの、自分で自分の肩を叩いて独立開業を目指しました。

世の中で必要とされる仕事をしたいという思いから、これまで専門にしていた内科・産婦人科に拘らず、各地の学会に出席する度にタクシーの運転手さんに頼んで、その土地の有力で活気のある民間の病院を教えてもらい見学を重ねていたのですが、当時から既に少子高齢化は語られていたものの、今思えばこんなに極端になるとは実感がありませんでした。
ただ、当時沢山の見学を重ねていた際に気づいたのは、意気盛んな病院はどこもいわゆる老人病院と呼ばれるところで、これらのとても良い雰囲気にただただ感化され、自分の中でどんな施設にしたいのかイメージを次々に膨らませていったことを覚えています。

なんでも診てくれる施設。夕方でも土曜日でも診てくれる施設。駐車場が広くコンビニのような便利な施設。山中の自然豊かな立地よりも、交通の便が良く、患者さんの家族が毎日来てくれる施設。お年寄りは最後まで診てくれる施設。そして、スタッフにとっても優しく、残業はなく、勤務時間は9時から17時にしよう。家庭と仕事が両立できる2交代制の職場にしよう。‥そういった病院を作りたいという思いは、当時から今でも次々に生まれてきています。

当時、高岡市では中小でもなく公的でもない民設の大きめの病院が求められていたこともあり、サンバリー福岡病院の開設に至りましたが、開設してみますと患者さんは3ヶ月でいっぱいになり、その後も入院を希望される方が相次ぎ、廊下の隅でも、お手洗いの隣でも良いからとすがり付かれる状況に直面しました。これは何とかしなければと、当時国が新しく進めていた老人保健施設をさくら苑として病院に隣接するかたちで作りましたが、この施設もすぐに満床になりました。この時、この地域には老人ケアの施設が足りないことがわかり、サンバリー高岡病院、次いで老人保健施設 しきのケアセンターの開設を急いだ次第であります。

いまや日本は経済大国でありますが、過去の戦争で廃墟と化したこの国を献身的な努力でここまで発展させてこられた方々が、いま、老化と病に苦しんでおいでです。この人達を支えて、少しでも豊かな晩年を過ごして頂くことが現代に生きる我々の大切な使命であると思っています。
どなたにも親があり、その親であるお爺さんお婆さんがいるはずで、もちろん私たちも子供や孫の面倒を見、社会に貢献して、今日の様な高齢者と呼ばれる立場になるのです。人生の功労者の豊かな晩年を皆さんと共に支えていきましょう。
私たちのスタッフも多くが患者さんとの触れ合いだけでなく、そのご家族との関わりに於いても個々に意識と責任を持ち、高い品質の医療・介護の提供に努めており、私がやっていた様にどのような病院にしたいのかと、多くのイメージやアイディアを持って日々努めてくれています。

高齢化社会は2025年をピークにその後もずっと続くことが見込まれており、現在のヘルスケア業界の市場規模は、今後10年間のあいだに自動車産業がもう一つ誕生するレベルのインパクトがあると云えます。この事には介護福祉士の役割、またそれだけではなく、介護に関わる地域の皆さんの力が極めて重要であることを示唆しています。
今後も地域に密着し、多様なニーズに応えられる医療法人として、皆さまと一緒に明るい未来を築いていく事が出来ますよう願いまして、ご挨拶とさせて頂きます。

理事長
栗林 実世治

入職を考えられている方へのメッセージ

介護・看護のお仕事を目指されている皆さんには、ぜひとも、医療・福祉の現場が、只々、厳しく物悲しい環境だとは思って欲しくはないですね。
私どもの施設では、患者さんとの関わりの中で切ない場面に直面することもありますが、入社間もないスタッフが仕事のスキルと共に多くの人生観や哲学を学ばれて、時に私もハッとさせられる程、人間的な成長が望まれる環境にあると思っています。

そして、仕事への厳しさはもちろん大切ですが、スタッフ同士の仲も良いので、楽しく長く働ける温かい環境だと思っています。福利厚生も若いスタッフから多くのアイディアが生まれていますし、「青春手当」とか「家族円満手当」「アンチエージング手当」といった面白い手当を考えるスタッフもいるんですよ。

患者さんともスタッフ同士とも仲が良く、お互いを思いやって働いていくことが、結果的には地域との関わり方が密なものになっていたり、少子化対策になっていたりともっと広いところまで波及していくものと考えています。

イメージを明るく持って頂いて、是非私どもと共に働きましょう。


見学会・相談会は、ご希望があれば随時開催できるよう、お申し込みを受け付けております。グループ施設見学、入職ご相談のお申し込み方法、開催までの流れはこちらからご参考ください。